本記事では「中煎り~中深煎り」あたりのコーヒー豆を使った、おいしいドリップコーヒーの淹れ方・レシピの紹介をしていきます。
ハンドドリップコーヒーの淹れ方やレシピって実は焙煎度(焼き具合)によって、割と適切なものが変わります。理由はコーヒー豆の特性が焙煎度合いによってガラッと変わるからです。
たとえば浅煎りは水分は多く、逆に深煎りは水分が少ないですよね。他にも色々と違いがありますが、その違いによってアプローチは変える必要があるんです。
たとえば水分が多く重い浅煎りは撹拌をする人が多いです。ただ深煎りではそんなことしません。必要ないからですね。こんな風に焙煎度で淹れ方に違いが生まれので、そこは注意してください。
ということで、具体的に今回は「シティロースト」や「フルシティロースト」と呼ばれるあたりの焙煎度にあったものとなります。苦すぎず酸味も強すぎず、バランスの良いなかにしっかりと甘さを感じる。こんな味わいを重視した淹れ方となっています。
とその前に…コーヒーを淹れるにはコーヒー器具(道具)とかが必要となるので、まずはそれらからの紹介していきます。
ハンドドリップコーヒーに必要なコーヒー器具・道具とは?

ざっくりと必要なものをまとめると、以下のものが必要となります。
用意しておきたいコーヒー器具等
- ドリッパーとフィルター
- コーヒーミル
- ドリップポットorドリップケトル
- 抽出”量”をはかれるもの
- 抽出”時間”をはかれるもの
色々とありますが、具体的には「【ハンドドリップ歴5年】必要なおすすめコーヒー器具・道具セットを厳選紹介。」という記事で詳しく紹介しています。「コーヒー器具、何を選んだらいいのかわからない!」という方は、こちらの記事を一読していただき、全て丸ごと真似してもらえればスムーズに楽しいコーヒーライフを送れるようになります。
※おすすめ器具はだれでも楽しめることを目的に、「一定のコスパ」「機能性」「デザイン性」を考慮して厳選しました。初期費用とランニングコストの考え方、コーヒー器具を選ぶポイントなんかも紹介しているのでぜひ参考にして下さい。
あと、おいしいコーヒー豆も必要です
あとコーヒー豆も必要になりますね。近くに専門店がある場合はそちらで購入してもOKですが、ネットで合わせて購入したい方は、下記のコーヒー豆屋さんで注文すると間違いないですよ。
おすすめ①:ROKUMEI COFFEE CO.|ロクメイコーヒー

日本一の焙煎技術を決める大会で優勝経験のある焙煎士(井田 浩司さん)が代表を務めています。とてもオシャレでInstagramとかでもよく見かけます。
※最初は下記のお試しセットを選ぶのがいいと思います。
ロクメイコーヒー| スペシャルティコーヒー お試し飲み比べセット 100g×3種【一人2セットまで】
おすすめ②:森ノ本珈琲

つづいてはコアですが、個人的にすごくおいしかったところ。焙煎の腕前がいいことはもちろん、お店の拘りとして焙煎の前後に虫食い豆とかを1粒ずつ取り除いています。
雑味がなく透明感にあふれるスペシャルティコーヒーをぜひ体験してみてください。
※ただ森ノ本珈琲はお試しセットが無いので、単品で好みのものを選んでいく必要があります。なので慣れてからでもOKです。
※目安)量は1ヵ月消費(毎日1杯想定)で、300g程度購入しておけばいいです。おすすめは森ノ本ブレンド。あとグァテマラ、ブラジルなどのシングル豆も割とみんなに好かれやすい味わいだと思います。迷ったらここら辺を。
ということで、ここからは本題の「中煎り豆・中深煎り豆のおいしいドリップコーヒーの淹れ方・レシピ」について紹介していきますね。
【中煎り】おいしいハンドドリップコーヒーの淹れ方・レシピ
1~4杯分の各レシピ概要【豆の量・抽出量・粒度・抽出温度・時間について】
- 豆の量:14g(※1杯分は少し割合多め)
- 抽出量:160g
- 粉の粒度:中挽き
- お湯の温度:92℃
- 抽出時間の目標:2分30秒~3分00秒
具体的なコーヒーの淹れ方手順【さあ、コーヒーを淹れよう!】
ということでさっそくコーヒーを淹れ方の手順を紹介していきます。
今回は最もポピュラーな2杯分を、まずは淹れていきましょう。全体的な流れが以下の通りです。
【全体の手順まとめ】
1.お湯を92℃に温めておく
2.24gのコーヒー豆を中挽きで挽く
3.ドリッパーとサーバーにお湯をかけて温める(※1)
4.アバカペーパーフィルターとコーヒー粉をセット(※2)
5.全体にお湯をかけ(抽出液がポツポツと垂れてくるまで)、そのまま30秒蒸らす(=放置する)。
6.中心500円玉くらいの範囲にお湯を注ぎ、表面が崩れない程度にふっくらとコーヒー粉をドーム状に膨らませる。そして次は約20秒蒸らす(※3)
7.20秒経ったら、先ほどの2倍の注湯速度で、中心に「の」の字を書くようにお湯を注ぐ。
このときドームの原型は残し、ヒタヒタになる前に注湯は止める。そしてまたドームが平になってきてきたら同じように注ぐ
8.これを繰り返し、2分30秒を目標に規定の量(320g)まで抽出する。
9.抽出量に達する、または3分を過ぎたらそこで抽出をとめる。(ドリッパーを外す。)
10.最後にコーヒー液をマグカップorカップに注げば完成…!
※1 メタル系の場合はすぐ熱くなるので、無理に温めなくてもok。めんどうなら無理にこの工程は入れなくもOK。
※2 ハリオのペーパーフィルターは「後半の目詰まり」で抽出速度が落ち、2分30秒で抽出することが難しい。なのでCAFECの「アバカペーパーフィルター」がおすすめ
※3 おいしい成分をしっかりと抽出する”重要な工程”がここまでとなります(あくまでこの淹れ方だと)。それ以降では濃度や苦味の調整を行っています。
お湯を沸かすのは時間がかかるので、まず最初にやっておくと効率的です。
豆の量は【淹れる杯数分×12g】で計算してください。ただ1杯分だけ淹れるときは【14g】がおすすめです。
豆の粗さは各コーヒーミルの取扱説明書を見ながら中挽きに設定してください。中挽きでもすこし粗めに設定できるならその方がいいかもです。
出来上がりの温度が高くなります。忙しい時やめんどう時は飛ばしてもOKです。

フィルターは広げて乗せればOKです。うまく広がらなくてもコーヒー粉をセットすれば安定します。


ここの液量が多いと酸味が強くなります。今後好みで調節できるポイントです。
蒸らす(=濡らして放置する)ことでプクプクとガス(炭化した細胞壁内に含まれる炭酸ガス)が排出され、効率よくコーヒー液を抽出する準備が整います。

ここはコーヒーの甘さを十分に引き出すための工程です。焦らずじっくりと、濃いコーヒー液を抽出していきましょう。ここまででだいたい1分ちょっとくらいですね。
この時ドームの形状は残してヒタヒタになりそうだったら注湯を止めます。そしてまたドームが平らになってきたら、同じようにお湯を注ぎ始めます。

ここら辺は感覚ですが、意外とリズムよく、スピード感よく注湯してOKです。


3分までは抽出を続けてOKですが、3分を過ぎたら途中でも抽出を完了させます。その場合は足りない分のお湯をコーヒー液に継ぎ足して下さい。
後半の抽出液は風味があるだけのほぼ”お湯”、むしろ3分を過ぎると渋みだけが出てきます。なので無理に規定量まで渋みを出しながら抽出するより、お湯を足した方が美味しく淹れられます。
逆に2分15秒とか早くなる分にはok。ただそれ以上早くなると味わいに立体感がなくなり、なんだかパッとしない味わいになるので注意です。(ここは単なる好みかもですが…)

まとめ:【中煎り】おいしいハンドドリップコーヒーの淹れ方・レシピ【道具や豆もまとめて紹介】
以上、簡単にですが僕の普段の淹れ方(中煎り・中深煎り用)はこんな感じです。
やってみると注湯スピードの調整や時間の管理とかでハラハラするかもですが、そこも含めて楽しんでもらえたら嬉しいです。そのうち必ず慣れてきます。
ただあらためて、浅煎りや深煎りの淹れ方はその焙煎度合いに適したものがあるので、そちらは別の方のサイトを参考にしてください。焙煎度合いによってコーヒー豆の特性ってガラッと変わります。めんどくさいかもですが、ここは重要です。
ということで、最後まで参考にして下さってありがとうございます。