評価3.0点
「最低限の出費で、豆から挽いて淹れる本格コーヒーを楽しんでみたい」
今日はそんな超初心者にぴったりな手動ミル「ハリオセラミックスリム」をレビューしてみる





ハリオ セラミックスリム
【付属】水洗い可能だけど、サクッと掃除したい時にはハケもあると便利(▽安くて人気高め)
メリット
- 本格的にグラインドできる臼刃式だけど、とにかく安い
- 最大容量24gで1~2杯分に対応
- 軽量かつコンパクト
- 細かく分解可能+丸洗いも可能
- 粉受けから粉を出しやすい
デメリット
- 粒度の均一性や微粉の発生量はやや目立つ
- ベアリングとかはないので、グラインドが安定しない
- グラインド中に豆が引っ掛かるので、スルスル挽くことは難しい
- グラインド時間にかかる時間はすこし長め
- 樹脂で作られているので耐久性は低い
いろいろとデメリットはあるんだけど、実はAmazonレビューで【評価数7800・星4.5】と人気が高い商品
結論、2000円台から買えて本格的にコーヒー豆を挽くことができるので、「コーヒーにハマるか分からないけど試してみたい」という方は、とりあえず”これ”かなと思う
すこし値段が上がるけど、当サイトのおすすめコーヒーミルが知りたいという方は、こちらの記事「コーヒーミル手動・電動のおすすめ4選とその選び方【コスパ最強はどれ?」もぜひ参考にどうぞ
ハリオ(HARIO) セラミックスリム|概要・スペック



製品名 | コーヒーミル・セラミックスリム |
---|---|
カラー | 透明ブラック(のみ) |
サイズ (横幅×奥行×高さ) | 150mm × 72mm × 220mm |
ハンドルの長さ | 125㎜ |
重量 (合計:ミル本体+ハンドル) | 約240g |
ホッパー容量 | 約24g |
刃の形状 | 臼式 |
材料 | 臼:セラミック 蓋・ボディ:メタクリル樹脂 ホッパー・グリップ・ハンドルキャップ:ポリプロピレン 臼座・調節つまみ:ナイロン シャフト・スプリング・ハンドル:ステンレス |
公式サイト | HARIO(引用) |
ハリオ(HARIO)セラミックスリム|外観・付属品
まずはじめに、買って届いた商品がこちら▽


箱の中にはシンプルに「本体」と「ハンドル」の2つのみ
ハケは付いてないから、はじめてコーヒーミルを買うって方は別途ハケも購入した方がいい
外観のデザイン的には特にいうことないんだけど、ハンドルがボディに掛けられるのは省スペースでいいと思う


コンパクトなうえ軽いから、アウトドアとかでも活躍できそう
ハリオ(HARIO) セラミックスリム|基本的な使い方の流れ
- 好みの挽き目に粒度調節を行う
- 蓋を開けて適量のコーヒー豆を入れる
- ハンドルを回してグラインドする
粉受けを開けると「粒度調節つまみ」があるので、そこで挽き目の調節を行う
左に回せば粗く、右に回せば細かくなる


※詳細の目安は後ほど紹介
ホッパー(豆を入れるところ)は蓋を開けたところにあるので、ここに適量のコーヒー豆を入れていけばOK




コーヒー豆をホッパーにセットできたら蓋をして、ハンドルを回していく


基本的な使い方については以上だから、慣れればけっこうシンプルだと思う
ハリオ(HARIO) セラミックスリム|レビュー
粒度調節のしやすさ<3/5点>
粒度調節の方法は、粉受けを外して調節つまみを回して調節するという一般的な方法




つまみ部分は「カチカチ回る」仕組みなので、その「カチとなった回数」を目安に粒度調節していくイメージ
一般的にはこの「カチッ」となった回数のことをクリック数と呼ぶ
たとえば一番細かく削れる状態(右回転しなくなった状態)から、左に一回カチッと回すと”1クリック”
さらにもう一回カチッと回すと”2クリック”という仕組み
「じゃあハンドドリップでコーヒーを淹れるには、何回クリックしたらいいの?」 と思うかもだけど、ハリオ セラミックスリムにはその目安となるクリック数の明記がない



初心者向けのミルだけにちょっと残念なポイント
ということで、「粒度調節の目安とか書いてないかな~?」とハリオ公式サイトを調べてたら、こんなものが見つかった





これ普通に取扱説明書に載せておいてほしい情報
目安が分かればあとはそんなに粒度調節は難しくはないと思う
何回か使用してみて、個人的には13クリックくらいがちょうどよかった▽


挽きやすさ<3/5点>
まずは握りやすさについて、ハリオセラミックスリムの形状は中心に向かってくぼんでるから持ちやすい
材質も樹脂なので、特に滑るって感じもなく良い感じ


ただ挽いてみた感じはけっこう引っかかりもあって、スムーズには挽けないかな
豆を挽くのにも結構時間がかかるから、正直すこし疲れるとは思う
グラインド速度について他の手動コーヒーミルと比較計測してみたんだけど、結果はこんな感じだった▽
各種ミル名 | ハリオ セラミックスリム | カリタ KH-10 | TIMEMORE C2 |
---|---|---|---|
グラインド時間 | 58秒 | 44秒 | 22秒 |
公式価格 | ¥3,300(税込) | ¥4,950円 (税込) | ¥7,200 (税込) |
粒度の目安 | 13クリック | 9メモリ | 22クリック |



コーヒー器具に拘りたいなら、あまりオススメはしない
だけど試しに豆からコーヒーを淹れてみたいって方にはオススメ
粒度の均一性・微粉の発生しにくさ<3/5点>
粒度の均一性、微粉の発生しにくさについても、価格相応かな
今回は「カリタ KH-10」と比較して、粒度の均一性と微粉の発生しにくさを検証してみたので参考にどうぞ




まずは粒度の均一性についての結果がこちら▽




価格帯が違う分やはり「カリタ KH-10」の方がすこし粒度のバラつきは少ないんだけど、そこまで大きな差も無いかな
つづいて、微粉の発生量についての結果がこちら▽




パッと見では分かりにくいかもだけど、微粉の発生も「カリタ KH-10」の方が若干少ないようだった
まあでも価格の差を考慮すると「ハリオ セラミックスリム」も負けてないと思う
結論、とりあえずでコーヒー豆を挽く分には問題なし
手入れのしやすさ<4/5点>
「ハリオ セラミックスリム」は粒度調節つまみを左に回し続けると、細かく分解できるようになっている▽




さらに刃はセラミック素材、その他の部位もほとんどが樹脂で出来てるから「水で丸洗い」することが可能


他の「カリタ KH-10」や「TIMEMORE C2」とかは金属系の刃だから、水での丸洗いは出来ない
ここが「ハリオ セラミックスリム」のメリットだと思う
耐久性<2.5/5点>
耐久性についてはレビューを見た感じ「10年近く愛用できる人」もいれば、「数か月で壊れてしまった人」もいたので、正直判断しにくい
ただ私の「ハリオ セラミックスリム」は数十回使用したところで壊れてしまったので、個人的には耐久性は低い方だと感じた…
【悲報】
— Kairi@趣味はコーヒー (@kairicoffee0710) September 12, 2021
ハリオ セラミックスリム壊れる
→ブレード部分が謎に引っかかって動かなくなった
まだ20回くらいしか使ってないから、ただただ悲しい。 pic.twitter.com/ycUhkjX61D
Twitter(@kairicoffee0710)
この引っ掛かりは後々解消できたんだけど、この後数回使ってみたら毎回引っかかって使えなくなってしまった
原因を調べたところ「樹脂製の素材で”力のかかるシャフト部分”を支えてる」部分に問題点があった




金属である「シャフトの出っ張り部分」が、「刃を固定している樹脂」にえぐり込み挟まる
そして一度挟まったせいでそこに癖がついてしまい、直しても毎回同じ現象が起きてしまう(=もう使えない)



安いから仕方ないんだけど、ちょっと残念
ただ長く愛用している人もけっこういるようなので、使い方に気をつければそれなりに長くも使えそう
- 粒度調節のツマミを無理に締めない
- 硬いコーヒー豆(浅煎り)は無理にグラインドしない
- クリック数5未満では無理にグラインドしない
- ホッパーに投入する豆の量には少し余裕を持たせる
ハリオ (HARIO) セラミックスリム| 評判・口コミ
HARIO コーヒーミル セラミックスリム
— shu.珈琲ときどき本 (@shu63052732) April 19, 2021
👍
・お手頃の価格(2000-3000円)
・シンプルなデザイン
・コンパクト
・2杯分挽ける
👎
・手動のため時間が少しかかる
・豆の粒度がバラバラになる
お家でコーヒー豆を初めて挽く場合ありな商品だと思います^_^#コーヒー #コーヒーミル#HARIO #自家焙煎 pic.twitter.com/qY8Hmw9Hf8
私はHARIOのセラミックスリムってのを使ってますよ。
— ひよーん(Hiyohn,히욘) (@dimomohiyoko) August 15, 2021
収納の場所取らないのがいいのと、価格も手頃なので😆
浅煎りの豆を挽いたらハリオのセラミックスリムが壊れた(涙)#ハリオ#セラミックスリム#コーヒー#ミル#浅煎り
— ねこの@ぼっーと生きてます (@nekono33) September 5, 2021



浅煎り豆だと壊れてしまったケースもあったので、やっぱ使い方には注意だね
まとめ:ハリオ(HARIO) セラミックスリムレビュー|3000円で始める本格臼刃式グラインド


以上、今回は「ハリオ(HARIO)セラミックスリム」について詳しくレビューしてきた
もちろん数万円するこだわりのあるミルに比べると、ハリオのセラミックスリムは気になる点もあるかもしれない
だけど3000円でコーヒー豆を本格的に挽けるという点では、唯一無二の存在
コーヒーは”淹れる直前に挽くことで香りや味が全く違ってくる”から、もし試しにハンドドリップしようと思っている方は「ハリオ セラミックスリム」を使って淹れる直前に挽いてみてほしい
【付属】水洗い可能だけど、サクッと掃除したい時にはハケもあると便利(▽安くて人気高め)