評価:4.0点
手軽に分解して水道水で丸洗いできるコーヒーミルは数少ない
その中でもコーヒー初心者のエントリーモデルとして不動の人気を集めているのが「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ」
今回思い切って購入して使ってみたんだけど、なかなかにおすすめなコーヒーミルだったので、本記事ではそんな「ポーレックス コーヒーミル ・ Ⅱ」について徹底的にレビューしていこうと思う
レビューの他にも「製品スペック」や「旧型との違い」「口コミ・評判」などもまとめて紹介していくので、ぜひ最後まで参考にどうぞ





- いつでも手軽に水洗いできるコーヒーミルを探している方
- アウトドア用に軽くて大容量のコーヒーミルを探している方
- コーヒーミルを初めて買ってみようと思っている方
ハンドルホルダー付きはこちら▽(省スぺース、携帯性UP、滑りにくさUP)
基本1杯分(20g以下)しか淹れない方は、ミニというコンパクト型がおすすめ()
※同じ値段で「ミニ」の方はハンドルホルダー付き
メリット
- 1~3杯分まで幅広く対応(最大容量30g)
- 丸洗い可能(容器:ステンレス容器、刃:セラミック)
- 軽くて持ち運びしやすい(ボディ+ハンドルで約290g)
- 軸が安定していて比較的挽きやすい
- どんな場面にも似合うステンレス製のボディがオシャレ
- 日本製(鹿児島県霧島市の自社工場で製造)
デメリット
- 表面が滑りやすく、手や腕がすこし疲れる
- 粒度の均一性や微粉の発生量は、ステンレス刃のものと比較すると若干劣る
- ハンドルは固定されない仕様なので、外れないよう注意が必要
ポーレックス(porlex) コーヒーミルⅡ|概要とスペック・旧型との違い

(右は1杯用の「 コーヒーミル・Ⅱミニ」という商品)
製品名 | ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ |
---|---|
カラー | ステンレスのみ |
サイズ (横幅(ハンドル方向)×奥行×高さ) | 約50mm x 165mm × 21mm |
ハンドル長さ (ボディ芯~ノブ端まで) | 約140mm |
重量 (ハンドル含む) | 約290g |
ホッパー容量 | 最大約30g(最大3杯程度まで対応) |
刃の形状 | コニカル式カッター(コーン式ミル) |
材料 | 刃:セラミック 粉受け:ステンレス キャップ:ステンレス シャフト:ステンレス ハンドル:鉄・PP(グリップ部) 本体:ステンレス・POM 調整ツマミ:POM、ステンレス 内場ベース:POM |
公式サイト | JAPAN PORLEX(引用) |
- 同じハンドル回転数で、約1.3倍コーヒー豆を多く挽けるように
- 粒度調節ツマミの形状が変化し、調節しやすさが向上
- 粒度調節ツマミ部分で自立可能に(粉受け無しでも自立する)
- より小刻みな粒度調節も可能に
参考:ポーレックス公式サイトより
ポーレックス(porlex) コーヒーミルⅡ| 外観・付属品一覧
ということで、実際商品が届いた状態がこちら▽


そして中身を取り出すとこの3つが入ってた▽

- 本体
- ハンドル
- 取扱説明書
「取扱説明書」の詳細は、こんな感じ▽


いろいろと手動のコーヒーミルを持ってるけど、ここまで丁寧な説明書は初めてかも
記載内容は主に次の6つ
- 商品の特徴
- 使用方法(粒度調節の方法も)
- お手入れについて
- 組立方法
- 分解方法
- 注意事項
使い方については正直これを見ればすべてわかるレベルで、さすが日本製だなって思った
つづいて、外観はこんな感じ▽

個人的にはこういうシンプルなデザインも好き
ステンレス製の光沢感あるボディがオシャレで、洗練された雰囲気を感じる
ということで、ここからは使用感についてレビューしていこうと思う
ポーレックス(porlex) コーヒーミルⅡ|レビュー
粒度調節のしやすさ<4/5点>
粒度調節は粉受けを外して「ツマミ」を回して行う
手動ミルの中では、最も一般的な調節方法

調節の目安は「付属の取扱説明書」を見ていけば、誰でも分かるようになってて初心者にも易しい

調整ツマミ部分はこんな感じで手にフィットするから、回しやすい▽


特に難しいところはなく、取扱説明書も詳しく書いてあるし、調節ツマミも回しやすいから評価は4点と少し高め
挽きやすさ<3.5/5点>
つづいて挽きやすさについてだけど、同じセラミック刃の「ハリオ セラミックスリム」よりは正直かなり挽きやすい
シャフトの軸が安定していて、何度も詰まる感じはない

ただ挽いてみた感覚としては、切るというよりは「ゴリゴリすり潰す」感覚に近く、思っていたより力が必要だった
そこは金属刃のものと比べると、若干劣る部分かなとは思う
グラインドにかかる時間についても実測してみたけど、結果は45秒(※10g分・中煎りで検証)だった
同じセラミック刃の「ハリオセラミックスリム」、同じ価格帯の金属刃「TIMEMORE C2」と比較するとこんな感じ▽
製品名 | グラインド時間 | 公式価格 (税込) |
---|---|---|
ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ | 45秒 | ¥ 6,930 |
ハリオ セラミックスリム | 58秒 | ¥ 3,300 |
TIMEMORE C2 | 22秒 | ¥ 7,200 |
「TIMEMORE C2」は金属刃の中でもかなり早い部類だから結構差を感じるけど、「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ」もセラミック刃にしては早い方だと思う
そして挽いた後はコーヒー粉を取り出す流れになるんだけど、その「粉受け」については細身かつステンレス製で、コーヒー粉もスッと取り出せるから使いやすいと思う


粒度の均一性・微粉の発生しにくさ<3.5/5点>
つづいて「粒度の均一性」「微粉の発生量」について、今回は以下2つのコーヒーミルと比較検証してみた
【比較対象】
- ハリオ セラミックスリム
- TIMEMORE C2
結論からいうと「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ 」は、そこそこ微粉は発生するけど、粒度はそれなりに均一
まずは「微粉の量」についての検証結果がこちら▽



感覚的になるけど「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ」の微粉発生量は、「ハリオセラミックスリム」とほぼ同じ程度、「TIMEMORE C2」よりは約3倍多い結果となった
つづいて粒度の均一性についての結果がこちら▽



粒度の均一性も見た目での判断となるけど、「ハリオセラミックスリム」よりは断然均一、だけど「TIMEMORE C2」よりは若干バラつきが目立つという結果となった
以上まとめると、「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ 」はそこそこ微粉は発生するし、粒度はそれなりに均一”でしかない”
もしより高いグラインド機能を求めるなら、やっぱ金属刃の「TIMEMORE C2」とかがいいと思う
ただここからが「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ」の良いところ
手入れのしやすさ<5/5点>
「 ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ 」は基本錆びにくい素材で作られているので、水道水での丸洗いが可能
- 刃の素材:セラミック
- その他の素材:ステンレス、POM(樹脂)
「ステンレスでも水洗いしたら良くない場合もあるんじゃない?」
と思った方も、公式からのOKが出てるので安心してほしい

セラミック刃は歯ブラシ等小さなブラシで、その他部品は柔らかいスポンジ等を使って水洗いすることをおすすめします。
具体的に手入れの手順を解説すると、






※ちなみに水洗いする場合は、内刃を固定する樹脂の部品も外して掃除する▽





外刃には3ヵ所の滑り止め(溝と突起で構成)があるので、ハマったことをしっかり確認する


※水洗いした場合は、内刃を固定する樹脂の部品もあらかじめ取り付けておく▽




※粒度調節をする際は、一度0に戻して再度クリック数を合わせていく

手入れはこれで完了

耐久性<4.5/5点>
「 ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ 」 の耐久性については、これから「実際のところどうなの?」ってところが分かってくるんだけど、期待値的には結構高いと思う
というのも、まず第一に旧バージョンの耐久性がかなり高かったから▽
愛用歴2年
ポーレックスのコーヒーミルは余裕で電動ミル買える値段なんだけど、2年以上使ってて愛着がすごい。無駄のないデザインってやっぱり素晴らしいね pic.twitter.com/JKRX52z6VB
— 佐野ティラミス (@tiramisu_sano) June 20, 2020
愛用歴10年の猛者もいた
10年ほど毎朝使ったポーレックスのコーヒーミルがぶっ壊れたので今度はミニの方を買ってみた。こいつも使い倒す。
— Kskith (@Kskith) June 1, 2014
ただ3~5年くらい使うと、セラミック刃のすり減りが気になってきたとの声も
ポーレックスのセラミックコーヒーミル、3年か4年使ったか……刃もだいぶ摩耗してそれこそすり鉢状態だったし、いい変え時なのかもしれないな。このミルで何杯のんだかわからないや。
— ともや (@tomoya1124) February 27, 2017
使用頻度にもよるとは思うけど、平均して2~3年は安定して使えそう
特に「購入してすぐ壊れた」って声は全く見つからなかったので、そこは安心して良いと思う

もし購入したコーヒーミルがすぐダメになったら悲しいからね(体験談)
他には旧バージョンの場合「ハンドルの挿し口(五角形)の部分がすり減って使えなくなった」との声もあったけど、
5年くらい酷使し続けたポーレックスのコーヒーミルのハンドルの穴が削れて、挽いてる最中に何度も外れるようになってたんだけど、問い合わせたらハンドルだけ売ってくれた!
— 滋養 (@yoog1et) August 10, 2020
送料込みで990円とはなんとも良心的! pic.twitter.com/i6Ms7m3vDu
今回の新バージョンではハンドルの挿し口が「長方形」に改良されたので、すり減って回せないってこともなかなか発生しにくくなったと思う


これら過去の口コミや評判を基に判断すると、新バージョンの「 ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ 」でも耐久性はかなり期待できるんじゃないかなと思う
ポーレックス(porlex) コーヒーミルⅡ|口コミ・評判
コーヒーミルは悩んだ末にポーレックスのコーヒーミル2を買った!
— ストレリチア (@s_stre) November 25, 2020
決め手はたまたま現物を触る機会があったので比べてみて取っ手を回す感覚の好みで決めた。
あとうちはプレスなので粗挽きが綺麗に挽ける方にしてみた。
早速試してみたけどカリカリ豆挽くの楽しい〜!☕️
1.KINTOのコーヒーカラフェセット
— 🌨 (@imaritea) December 28, 2020
見た目が可愛い・ステンレスフィルターだから繰り返し使える
2.TAKAHIROのコーヒードリップポット
フォルムが美
3.ポーレックスのコーヒーミルⅡ
コンパクト・シンプルで使いやすい・分解して洗いやすい・挽きたての珈琲は最高 pic.twitter.com/SFSZZh1aKo
ポーレックスのコーヒーミル2ミニを買いました。
— はれっこぽんこ (@harekkoponko) February 8, 2020
13年ほど前に大きい方のポーレックスコーヒーミルを買って使ってたんだけど、それと比べると調整のしやすさとか良くなってる!
小さい方は滑り止め兼ハンドルホルダーもついてて、こっちの方が私は使いやすいと思いました。



実は「ミニ」の方が需要は高めだったりもする
でも小さすぎてハンドルが回しにくいとの声も参考に、私は大きいサイズにしてみた
まとめ:ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ(2) 徹底レビュー|手軽に丸洗い可能でアウトドアでも使いやすい!
以上「ポーレックス コーヒーミル・Ⅱ」のメリット・デメリットをまとめると、以下のとおり
メリット
- 1~3杯分まで幅広く対応(最大容量30g)
- 丸洗い可能(容器:ステンレス容器、刃:セラミック)
- 軽くて持ち運びしやすい(ボディ+ハンドルで約290g)
- 軸が安定していて比較的挽きやすい
- どんな場面にも似合うステンレス製のボディがオシャレ
- 日本製(鹿児島県霧島市の自社工場で製造)
デメリット
- 表面が滑りやすく、手や腕がすこし疲れる
- 粒度の均一性や微粉の発生量は、ステンレス刃のものと比較すると若干劣る
- ハンドルは固定されない仕様なので、外れないよう注意が必要
これらの理由からコーヒー初心者のエントリーモデルとして人気を集めているコーヒーミル
いつかグラインド機能とかで物足りなく感じてきたら、数万円のコーヒーミルに挑戦してみるのが「一般的な王道ルート」って感じでおすすめかな
こんな人におすすめ
評価:4.0点
- いつでも手軽に水洗いできるコーヒーミルを探している方
- アウトドア用に軽くて大容量のコーヒーミルを探している方
- コーヒーミルを初めて買ってみようと思っている方
ハンドルホルダー付きはこちら▽(省スぺース、携帯性UP、滑りにくさUP)
基本1杯分(20g以下)しか淹れない方は、ミニというコンパクト型がおすすめ()
※同じ値段で「ミニ」の方はハンドルホルダー付き
「同じ価格帯の中で、もっと高いグラインド機能の高いミルが欲しい!」
そんな方には「TIMEMORE C2」がぴったりだと思うので、良かったらこのレビューもチェックしてみて▽

