今回は「TIMEMORE(タイムモア) G1plus コーヒーミル」についてレビューしてみる
価格は2万円くらいするけど、機能性、耐久性、デザイン性の3つすべてを兼ね備えたランク高めのコーヒーミル
いくつかコスパの良いおすすめのコーヒーミルもあるんだけど、価格を抑えるには「原価」を下げないといけないから、どの商品も欠点は多少ある
だからもし長く愛用できるコーヒーミルを探しているなら、高価で質の高いモノを選ぶのもいいと思う
ということで、今回はそんな「TIMEMORE G1 Plus」について徹底レビューしていくので、ぜひ最後まで参考にどうぞ





- 長く愛用できるデザイン性の高いコーヒーミルを探している方
- 多少値が張ってでも、良いモノを持つようにしたい方
TIMEMORE G1 Plus
メリット
- エスプレッソ兼用で幅広く利用が可能
- 2個のベアリング付きでグラインドの安定性は抜群
- 摩擦熱を抑えたチタンコーティングステンレス刃
- 粒度は極めて均一で、微粉も極めて少ない
- ナチュラルで高級感のあるデザイン(削り出しクルミ木使用)
- 耐久性に優れたアルミ合金の本
デメリット
- 粉受け部分がすこし独特な形状で、慎重に扱う必要がある
もう少し値段を押さえたいなら、耐久性や機能性が若干落ちるけどコスパ抜群の「TIMEMORE C2」もおすすめ▽

【TIMEMORE(タイムモア) G1plus コーヒーミル】概要・スペック

製品名 | TIMEMOREタイムモア G1 Plusコーヒーミル |
---|---|
カラー | ブラック(のみ) |
本体サイズ (横幅×奥行×高さ) | 52mm × 52mm × 168mm |
ハンドル長さ (ノブ芯~ボディ芯まで) | 約120mm |
重量 (合計:ミル本体+ハンドル) | 573g |
ホッパー容量 | 25g |
刃の形状 | コニカル式カッター(コーン式ミル) |
材料 | 本体:アルミニウム合金 粉受け:黒クルミ+アルミニウム合金 刃:チタンコーティング420ステンレス鋼 |
公式サイト | TIMEMORE JAPAN(引用) |
聞き慣れない人もいるかもだけど、今「コスパの高さ」や「デザインの良さ」からかなり人気を高めてるブランド
デザインや器具にこだわりを持つ数人のコーヒー愛好家により、2012年に設立された比較的あたらしい中国企
参考:TIMEMOREについて
【TIMEMORE(タイムモア) G1plus コーヒーミル】外観・付属品
ということで、まず商品が届いた状態がこちら▽

蓋をあけると、中はこんな感じ▽


※高級感のある包装で、少しテンションあがった
付属品を取り出してみると、中身は以下のとおりだった

- 本体
- ハンドル
- 持ち運び用の袋
- ハケ
- 取扱説明書
- 保障書
- 合格書
付属品で残念だったポイントとしては、取扱説明書が「英語」と「中国語」のみの表記であること



正直英語も読めないから、”翻訳のスマホアプリ”で対応した
嬉しいポイントとしては、持ち運び用の袋が付いてること
袋の中は本体とハンドルが擦れないよう「仕切り」もあって、工夫されてた




他にも「ハケ」が付いてたりしてて、地味にうれしい(ハケは”初めてミルを買う人”には必須のアイテム)


外観は好みにもよるかもだけど、個人的にはかなり気に入ってる
黒色のアルミ合金で作られたマットなボディがシックな印象を与えつつも、削り出しクルミ木の粉受けによって”やさしさも感じられるデザイン”として調和されてる




置いてても絵になる、そんな高いデザイン性をもったコーヒーミルだと思う
ということで、次は使い心地について詳しくレビューしていこうと思う
【TIMEMORE(タイムモア) G1plus コーヒーミル】レビュー
粒度調節のしやすさ<4/5点>
粒度調節は粉受けを外して「つまみのハンドル」を回す方法
正直、特に良くも悪くもない一般的な調節方法


ただTIMEMOREには「粒度調節の参考値」が取扱説明書に書かれているから、はじめての使用でも調整しやすい


【5ブレード・6ブレード】とあるけど、G1Plusは「5ブレード」のクリック数(※)をみるとOK(↓★型のブレード)


粒度調節するつまみ部分は「カチカチ回る」仕組みなので、その「カチとなった回数」を目安に粒度調節していく
一般的にこの「カチッ」となった回数のことをクリック数(Clicks)と呼ぶ
たとえば一番細かく削れる状態(右回転しなくなった状態)から、左に一回カチッと回すと”1クリック(Clicks)”
挽きやすさ<4.5/5点>
まず握りやすさについてなんだけど、「TIMEMORE G1Plus」は独特な”長方形の形状”をしているからしっかり手に引っかけて持つことが出来る


それに切れ味もかなり良くて、軽い力でハンドルがよく回る
ハンドルがよく回る理由としては、ペアリングを2つ内蔵しているのが大きいと思う▽









ベアリングの有無だけで、挽きやすさは大きく変わる
今回は挽きやすさの目安として、グラインド速度の比較検証してみた
比較対象
- ハリオ「セラミックスリム」:初心者ミルの王道
- TIMEMORE「C2」:G1Plusより安価なVerで人気高め
ハリオ セラミックスリム | TIMEMORE C2 | TIMEMORE G1 Plus | |
---|---|---|---|
グラインド速度 | 58秒 | 22秒 | 25秒 |
結果「ハリオ セラミックスリム」より2倍以上早いが、「TIMEMORE C2」よりは若干遅い
体感速度としては、十分に速く挽ける方だと思う
グラインド速度は「TIMEMORE C2」より若干遅いという結果になったんだけど、、、
挽き心地は明らかに「C2」より「G1 Plus」の方が良かった
まず第一に引っかかりがない、そしてサクサクと丁寧にコーヒー豆が切られていくような感覚で挽いていて心地良い
全体的な挽きやすさとしては評価5点をつけたいところだけど、一つ不安な点もあったので評価は4.5点に落としてる▽
まず「TIMEMORE G1 Plus」は”長方形”という独特な形状をしているから、粉受けも回してあけることができない構造
だから粉受けのあけ方としては、ボディと粉受けを上下に引っ張ってあけることになる


このとき勢いよく引っ張るとコーヒー粉がこぼれてしまう可能性もありそうだから、慎重にあけるよう注意した方がいい
ただ、慎重にあけさえすれば特に大きな問題ではないとも思う
粒度の均一性・微粉の発生しにくさ<5/5点>
今回は挽き終えたコーヒー豆の「粒度の均一性」「微粉の発生しにくさ」についても、実際に比較検証して調べてみた
比較対象
- ハリオ「セラミックスリム」:初心者ミルの王道
- TIMEMORE「C2」:G1Plusより安価なVerで人気高め
結果からいうと、粒度は極めて均一、微粉の発生については「ハリオセラミックスリムの約6分の1程度」となった
(微粉の発生量はあくまでも感覚的な数値となるので参考程度に…)
まず微粉の発生量の方から見ていくと、以下のとおり




※中煎り豆、10gで検証
つづいてTIMEMOREの中でも今コスパがかなり高いと人気を集めている「TIMEMORE C2(約8000円)」との比較を行ってみた結果がこちら▽




※中煎り豆、10gで検証



C2より高価なだけあって、機能性はちゃんと高かった
次に粒度の均一性について、「ハリオ セラミックスリム」と比較してみた結果がこちら▽




※中煎り豆、10gで検証
つづいて「TIMEMORE C2」との比較を行ってみた結果がこちら▽




※中煎り豆、10gで検証
まとめると、「粒度の均一性」「微粉の発生度」ともにかなり優秀な部類には入ってくると思う



あと「TIMEMORE C2」のグラインド機能も、値段のわりに優秀すぎ
手入れのしやすさ<4/5点>
つづいて手入れのしやすさについてなんだけど、特筆したところと言えば”微粉の発生が少ない”ことで、日々の手入れがすこしラクになる
具体的にこの写真は実際にハケで掃除してるところなんだけど、微粉のまとわり付きが少ないからサっと終わらせることができた


さらに粉受けもアルミ合金製ということで、コーヒー粉に静電気が帯電しにくく、微粉の付着も少なめ


これらのことから日々の手入れはけっこうラクに済ませることができる
ただ内部まで掃除したいときには、一般的な手動ミルとそこまで変わらないとも思う
内部を掃除するときはまず分解していくんだけど、分解は粒度調節のつまみハンドルを左に回しきり、それぞれの部品を外していくことで可能となる




※ベアリングは外せるけど、掃除のときも基本つけたままでOK!
水洗い可能な「ハリオ セラミックスリム」とかに比べると若干掃除は手間だけど、それ以外の金属刃の中ではすこし掃除しやすい分類には入ると思う
耐久性<5/5点>
つづいて耐久性についてだけど、まずボディのすべてが「アルミニウム合金」で作られているので、そこの耐久性はかなり高い
※アルミニウム合金は簡単に言うと、軽くて耐久性の高い金属というイメージ


ここが他の安価なTIMEMORE製品との大きな比較ポイントで、他の安価な商品は価格を下げるために部分的に「プラスチック」を使ってたりするんだよね


実際TIMEMOREの中で今人気を集めている「C2」も、一部のレビュー等で「プラスチック部分が1年程度の使用で割れた!」との声もあがっていた
だからもし長期的な利用を想定するなら「TIMEMORE G1 Plus」の方をおすすめしたい
つづいて刃については、「SNS420」という極めて硬いステンレスが使われていて、さらにチタンコーティング(金色のコーティング)もなされているから、耐食性(サビにくい)・耐久性も高まっているそう(参考:Amazonの商品紹介)




これらの点から耐久性については文句なし、長く愛用したい方にはぴったりだと思う
【TIMEMORE(タイムモア) G1plus コーヒーミル】口コミ・周囲の評判
初めての良いミルはタイムモアのG1plusのゴールドにしました!めっちゃかっこいい #timemore pic.twitter.com/PM7MUtVWTU
— ぴ (@pinchopintxo) April 23, 2021
私の使い方だとミルは一台あったら十分でg1+にめちゃくちゃ満足してるんだけど、タイムモア好きになりすぎて他のも欲しくなる病にかかってしまった。
だって赤いC2も超かっこいいし、Xもカーキの色が好みの色でどっちも画像見るだけでときめく。— ぴ (@pinchopintxo) April 30, 2021
例えば TIMEMORE であれば手動でも挽くのが楽だし、いや楽というより速いということかもしれませんが、1、2杯分で数十秒レベルです。で更に挽きめがきれいで湯落ちが速く抽出しやすいです。僕は特にG1 plusが好きでよく使ってます。
— ToruMuse’ic (@ToruMuseic) August 5, 2021
【TIMEMORE(タイムモア) G1plus コーヒーミル】レビューまとめ
以上、「TIMEMORE G1Plus」についてメリット・デメリットをまとめると以下のとおり
メリット
- エスプレッソ兼用で幅広く利用が可能
- 2個のベアリング付きでグラインドの安定性は抜群
- 摩擦熱を抑えたチタンコーティングステンレス刃
- 粒度は極めて均一で、微粉も極めて少ない
- ナチュラルで高級感のあるデザイン(削り出しクルミ木使用)
- 耐久性に優れたアルミ合金の本
デメリット
- 粉受け部分がすこし独特な形状で、慎重に扱う必要がある
これらのメリットデメリットに値段の高さを加味すると、評価は4.5点
結論:こんな人におすすめ
- 長く愛用できるデザイン性の高いコーヒーミルを探している方
- 多少値が張ってでも、良いモノを持つようにしたい方